3rd

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と、同時に摩妃がレストランから出てきた。 「季華、まだ終わらないのー?禿が乱入してきて… え、あれ? え?」 『摩妃助けて!』 「こら、それだと俺が変な人みたいやん。」 『十分変なやつだよ。』 「そーか?」 『離して。』 「やだ。って言ったら?」 『ここ、私の職場。みんな私の言うことを信じるよ?とりあえず、叫ぶよ。…』 「ふーん?叫んでみてよ。じゃ。」 と、言われたからには 『ギャっ…んぐっっ?』 叫ぼうとおもったら口を塞がれた。 『あにふんぼや(怒)』 なにすんのよ!って言いたかった。 「ここで叫んじゃ問題でしょ!バカ季華。 ぁ、その微妙に関西弁がおかしい感じ、眞弘さんですね? わたし、季華の親友の摩妃です。はじめまして。 とりあえず、季華を掴んでるこの手、離してもらえません?」 私の口を塞いだのは眞弘じゃなくて摩妃だった。 しかも、眞弘に笑顔で挨拶してやがる。 でも、あの顔は。 営業用だな。 …確かにここで叫んだらみんな集まるし、他のお客様にも迷惑がかかる。 「摩妃ちゃん? おー、聞いたことあるわぁ。ベッピンさんやなぁ! これからデートしぃひん?」 「しませんよ。 早く離してあげてください、ね?」 と、いつ取ってきたのか 摩妃はインカムの電源をいれながら眞弘へ営業スマイルを向けた。 「ぉぉ。コワッ!」
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