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建ってまだ数年だろうか、確かに自慢したくなる程の贅沢な造りだった。
私は携帯を取り出すと、光学迷彩で周りの風景と同化してる自立思考型支援機、型式名レミュを呼び出した。
「イエス、ボス」
「....また変な情報を取り込んだな?」
「......アウチ?」
「さっさと斉藤恭子の部屋を見付けて来い!」
まったく、自立思考型は好奇心旺盛で困る。
メンテナンスの時に不必要なデータは消してやると固く誓いながら、私は近くの喫茶店に歩き出した。
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