ファイル#1

9/29
前へ
/62ページ
次へ
建ってまだ数年だろうか、確かに自慢したくなる程の贅沢な造りだった。     私は携帯を取り出すと、光学迷彩で周りの風景と同化してる自立思考型支援機、型式名レミュを呼び出した。     「イエス、ボス」     「....また変な情報を取り込んだな?」     「......アウチ?」     「さっさと斉藤恭子の部屋を見付けて来い!」     まったく、自立思考型は好奇心旺盛で困る。 メンテナンスの時に不必要なデータは消してやると固く誓いながら、私は近くの喫茶店に歩き出した。
/62ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加