┗inロケット団アジト(バショウ&ブソン)

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┗inロケット団アジト(バショウ&ブソン)

「うわぁ!」 自分の手持ちであるエアームドとバトルをしていたマニューラとのワザがぶつかった爆風に巻き込まれ、その反動で建物の中に作られたバトルフィールドの床にエアームドに続いて思い切り叩きつけられたのはジョウト地方のとある山奥に位置する特殊工作部・ロケット団養成施設で指折りの特殊工作員のブソンだ。 「それで?我々は何をすればいいのですか?」 そんなブソンを横目に、バトルを観賞していただけのブソンの同僚で同じ特殊工作部であるバショウはマニューラのトレーナーに睨みつけるように言った、 多少声のトーンが最初より高いのは、やはりブソンがやられたのが悔しかったのかもしれない? 「あら、そっちのハンサムさんは聞き分けいいじゃない」 見た目知識ありそうなのは間違いなかったみたいね?とエアームドに余裕で勝てたのが気持ちいいのかずっと嫌みな笑みを浮かべているマニューラとまったく同じように笑うトレーナーの女の子の服には“R”の形のバッチが目立つ。 女の子の背後にはロケット団員ならではの顔が見えないぐらいに大きな黒い帽子に黒い服…全身黒ずくめ服装の男が5人いる、お供がいるということだけで女の子は上層部のロケット団員だと言うことが分かる。 爆発の時に羽根を痛めたのか全身が震えていてなかなか起きあがれないエアームドと爆風で叩きつけられた手足の打ち所が悪かったのか、同じくなかなか立ち上がれないブソンにまるで「自分とはバトルのレベルが違いすぎて相手にもならない」と馬鹿にしたように鼻で笑っている。 「あなたに抵抗できないのは今のバトルでわかりました、 私もブソンもシラヌイ博士には借りがありますからね…それについての失態の詫びができるなら喜んであなたの計画とやらに協力しましょう」 言いながらバショウはブソンの横へ来てブソンの片腕を掴み立ち上がらせようとした、ブソンは「同情を買われるなんてロケット団特殊工作部の名が泣くぜ」との心の声の代わりに舌打ちしながらもバショウに従い、起きあがってエアームドをモンスターボールに戻した。
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