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「ターゲットの情報は先に送ってた資料の通りよ」
ブソンの手当が終わってからよく工作部員達が任務の説明を受けるために使われる別階の会議室に移動した。
「数日前に死亡したブリーダーの隠された書籍探し…ですか」
バショウは昨日のうちに目を通せと配られていた資料を片手にぽつりと言った。
資料には数日前に病気で死亡したカントー地方でも指折りのトップブリーダーとその後継者である孫娘の顔写真と手持ちポケモンのデータ、それに女の子達が今までの実戦結果から調査した孫が得意とするバトル戦術などか書いてあった。
「しかしお前さん達が束にかかってもなかなか捕まえられねぇんならそれより弱い俺たちが協力しても無駄じゃねぇのか?」
彼なりに任務遂行満々なバショウに対し、ブソンは乗り気ではなかった上に意地悪げに言った、
しかも年下の女の子にバトルであっけなく負けたのが納得行かなかったので資料の“今までの実戦結果から調査した”と言うことは今まで女の子達は何度もバトルはしているが一度も勝てたことかない事を彼なり気づき嫌みったらしく言葉を追加したのだ。
そんな態度に女の子の周りにいるロケット団員達はブソンを睨みつけたが女の子が片手をあげると全員がぴたりと止まった。
「まぁね、でも信頼してる祖父が死んで彼女は精神的にかなりまいってんのよ
四天王チャンピオンとのバトルが近いってのにまだ立ち直ってないらしいわ」
「今までで一番スキだらけって事ですか…」
「それに生前に唯一交流があったのはこいつだけだしね」
「なるほど、書簡のありかを知っている唯一の存在って訳だな」
そんな今までにない絶好の機会なのだが、女の子達はあいにくボスから別の任務を与えられ動けない自分たちの代わりに顔が知られてないバショウとブソンに白羽の矢がたったと言う訳だ。
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