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┗inポケモンジム(???)
くすん…くすん
自分がポケモントレーナーになる前からずっと自分をかわいがってくれて、ブリーダーやポケモンの事をいろいろ教えてくれた祖父が重い病気にかかりあっけなく亡くなってしまった事が、葬儀を数日前に終えてもまだ悲しかった。
ここはカントー地方のとある港町にある全国でも数少ない“四天王公認ジム”である。
そこの2代目ジムリーダーになった少女にとって祖父はかけがえのない存在だったのだ…もうすぐ20代だというのに子供に返ったように毎日泣いて過ごしていた。
「モンモン…」
そんな少女を心配してはいるがまだ出会ったばかりでお互いのことをよく知らないこともありどうはげましていいか分からなくて困っているのは“へんしんポケモン”のメタモンだ。
メタモンは祖父が死ぬ間際に少女に渡した最後のプレゼントだった、
少女はメタモンに“ミント”と名前を付けてくれただけで放置していた…哀しみのあまり相手になる気になれなかったからだ。
仕方なく少女の代わりに少女の手持ちポケモン達が新しい主人に無視されっぱなしで落ち込んでいたミントの最初の友達になってくれた…がミントはまだ落ち込んだままだった。
いくらポケモン達と仲良くなれても一番仲良くなりたい主人であるトレーナーと仲良くなれないと、どうも落ち着かないような気持ちになるらしい。
前の主人である祖父の所にいた時は、周りの祖父の手持ちポケモン達はもちろん祖父からも頼りにされててとっても楽しかったのに…
しかしミントは祖父に頼まれたのだ「少女のそばにいてやってくれ」と…そんな祖父の頼みは必ず守りたかったのだ。
それは祖父の元に来るきっかけである大けがをして倒れていた所を祖父に保護されたからお礼のつもりもあったのだろう。
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