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そして不安に押し潰されながら、どこまでも自暴自棄に心は加速していく。
...ああ、一体なにを手に入れたら、この想いは消えるのだろう?
何もかも信じられなくて(それはそれで開き直れたなら問題はないのだろうけど)、軋む心を自分で抱き締めながら、光も消えかけた水晶を瞳であざとく飼い馴らした。
――誰も悪くない。
(そう思うのが一番やさしかったから)
――悪いのは他の誰でもない。
(そう思えば悲劇を笑えたから)
(そしてまた少しずつ何かが濁っていった)
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