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『ここの病院ねぇ、パパの病院なんだ』
俺の声が聞こえたかのように、綾が答える。
パパ?父親の病院だったのか!
『勇治死んじゃったかと思ったから…私も勇治のとこに逝こうと思ってたの。でもパパから『お前の彼氏じゃないのか』って電話があって…私ね勇治とずっと一緒にいたいからパパに{死んだ事にしてもらったの}』
死んだ事?
『あ、明日は代わりの人に勇治になってもらうから大丈夫だよ☆』
『パパね、偉い人と知り合いなの。だから綾が何しても大丈夫なんだよ。揉み消したり、改ざんしたり…。今まで沢山助けてもらったし。この病院ね、秘密の地下室があってそこで研究してるんだよ。国家機密ってやつらしいよ!』
綾は火がついたように喋りだした。俺は頭が真っ白になった。
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