第一話:始まりは突然やってくる

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飛んでいる時に息がだんだんと荒くなっていく。普通の人が空を飛べる距離はだいたい5キロくらいが限界だ。それを俺はもう7キロ近く飛んでいるのだから無理もない…。 それも馬鹿みたいなスピードで…。 学校は50分に行かないといけない。今は38分、だんだんとマジで焦り始める。 「あぁ~!疲れる!」 心地よい桜混じりの風が吹いてくる。 …飛行の妨げになるから止んで欲しいです…。 オレははあはあ言いながら杖を強く握りしめ、杖を加速させた。
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