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ふいに目の前にでかい木が見えてきた。あれは学園の中心にあって何千年も生きているという木だ。
まあ本当かどうかは定かではない。確か正式名称もあった気がするが、忘れた…。
とにかく俺はその木を見てやっと学園に着いたという安心感を抱いてしまい、疲れが更にどっとこみ上げて来てしまった。
落ちないように杖にしがみつきながら、俺の通う緑風学園高等部の校門に着地した。
一瞬ふらっと倒れそうになった。
すでに体力を限界まで使い切った俺にとって教室に行く道のりすら相当キツい道のりになっていた。
「うぅ…、朝からハードだなぁ、もう…。」
オレは杖に寄りかかりながら、杖の先が地面について鳴るカツカツという音とともに教室を目指して歩き始めた。
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