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「あ、あんた。なんで俺の名前知ってるんだよ?」
少し身構えながら俺はカルと名乗る男に話しかけた。
「ん?どうしてだ?」
カルが考えるような格好をしている。
「いや、どうしてって、今まで一度も会ったこともねぇし、それに俺はあんたのことも知らねえし…。」
「ああ、こうして会うのは初めてだったな。我は、ずっと主の中にいた。今までずっと、主のそばでいつも時を過ごしていた。だから、主の名前も年齢も何でも知っている。」
カルが腕組みをして一人でうなずいた。
「だが、今まで主の魔力が低かったために、我に気づけないでいたのだ。しかし、今日、主の魔力がやっと主の意識の中で我と話せるくらいに達したために、こうして話すことができたのだ。」
ふ~む…。
さて、どうリアクションを取ればいいんだか…。
さっぱり理解できん…。
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