第一話:始まりは突然やってくる

18/38
前へ
/169ページ
次へ
「ええっと……。」 このカルって人が、何だかわかんないけどずっと俺の中にいた?そんな馬鹿な…。 俺があれこれ考えてると、不意にカルが口を開いた。 「もっと簡単に言うとだな、主は我との波長がほぼ一致していてな、我の力を扱える選ばれし術者なのだ。」 おいおい…全然意味が分からないって…。 「ちょっと待て、順番に説明してくれ。まず、俺がずっとあんたの事が見えなかったことだけど、どういうことですか?」 俺はカルに近づいて、問いかけた。 もう、嘘でも何でもいいや。とりあえずしばらくこの夢は覚めそうにないし…話だけでも聞いておこう。 ほとんど半信半疑だけど、夢の中でしゃべれるなんてことなかったし、まぁ、興味あるから聞いとくか…。
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

195人が本棚に入れています
本棚に追加