第一話

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20XX年、久遠市―   夕暮れ時、綺麗に舗装された河川敷を一組の男女が歩いている。『男女』といっても、学生服に身を包んだ少年と少女だが…   「ふぁ~…、今日もよう寝たわぁ…」   「…体育の授業以外爆睡って、アンタ学校生活なめてんの?」   「いやいやいやいや、そういう訳では…」   「しっかしその口調、見事に訛って帰って来たもんよねぇ…」   「ええ男度アップやろ?」   「何か言った?つか意味の分からない方言使わないでくれる?」   「うわぁ…きっつい切り返しやなぁ。」 ふと、目の前の川の流れに目をやると、水面に何か光るモノが映って見えた。 「ん?何やあれ…」   「え?」   「ほら、あそこ。何や光が…」 少年が言葉を言い切る前に、背後で妙な気配のようなものを感じ、2人は勢いよく振り返った。 …が、特に変わった様子はない。しかしソレは、首を傾げあう2人に向かって着実に「墜ちて」いた。      
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