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-朱鴇家-
「瀬戸口 紅様に、朱鴇 恵美様ですね?私は、プリエールと申します。先程はとんだご無礼を…!」
目の前でペコペコと頭を下げながら、流暢な日本語を話す小さな宇宙人(?)の少女を、ただただ見つめるだけの2人。
時間を少し遡る事、1時間…
その場に居ても状況は悪化するばかりだと考えた2人は、河川敷からUFO(?)を少女…恵美の自宅に持ち帰り、今後について話し合うつもりだった。
が、恵美の部屋に着いた頃、思いの外早くに宇宙人(?)の少女は意識を取り戻したのであった。
「な、何で私達の名前…」
まだビクつきながら、プリエールを見下ろす恵美の言葉を遮って、紅が口を開く。
「すっげえ!なぁ、ジブン何で俺らの名前知ってんの!?つか何星から来たん!?星の皆がそんなにちまっこいん??あ、巨大化したりとか出来るんちゃうん!?」
「へ!?あ、名前は……いえ、星では…あ、あのっ……巨大化~!?」
いきなりのマシンガントークっぷりに押されて、途切れ途切れにしか答える事が出来ないプリエール。そんな様子を見ながら恵美は、履いていたスリッパで紅の頭を力一杯どついた。
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