不思議と普通と

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「いや?アリスが変わってるのは今更なことだよ?」 「ほら、アリス。」 「うわっ!!デジャブ!!」 家に帰った少女二人が聞いたのはそんな辛辣な台詞。 緩毛の少女は「ほら。」と胸を張り、変わってると称される少女は予想外の言葉にショックを隠せない様子。 「ていうか、変わってないことを自覚してないことがショックだよ。…ね、女王。」 「だよね、アリスは変わってるからアリスで、変わってなかったらアリスじゃないよね。」 ねー、と女王と呼ばれた緩毛の少女は笑った。 そして先程から「変わってる」と言われ続けている少女ことアリスは、ぐぅっ、と悔しそうな顔をする。 悔しそうな顔をしたまま、ぐるっと勢いよく先程アリスに向かって辛辣な言葉を投げた人物を指差した。
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