不思議と普通と

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「いくら私でも傷つくよ!?傷つくよ!?」 ぎゃあぎゃあ騒ぐアリスを「うん、うん。」と言いながら猫はさらりとかわす。 家のリビングから目的の場所に行くため猫はゆっくり歩く。 「『傷つくよ』は三回聞いたね、アリス。」 「そりゃあ重要ですから!?何回も言わせていただきますよ?」 アリスに背を向けて猫は歩くが、アリスはおかまいなしについて歩く。 猫は台所に入った。 「うん、そうだね。ところでアリス。帰って手洗いうがいはしたの?」 「あ、忘れてた。…てかうんそうだねって軽く受け流すのはなしで!」 猫がさらりと受け流しながら冷蔵庫を開け、アリスは猫に言われた通りに水道の蛇口を捻って、手を洗う。 女王はそれを横目で見ながら、制服から私服に着替えるため、自身の部屋に入った。
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