裁きの瞳

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浪人の母霊が小声で言った 母 「体に老人に杖で叩かれた跡があって… 何となくわかっている警察もいますけど誰も追求しませんから」 双子は絶句にとられた 男 「因縁だよ お上にあわせよう」 正当防衛 双子には嘘でなく聞こえてきた 女 「友達が飛龍に真実を伝えたくなる日がきたら どうします? 飛龍は老人が悪いと思って彼を許している」 男 「いつも叩いていたし」 女 「仕方ないわね 物には順序という事だわ まず許さなきゃ 飛龍の心が憎しみで悪人になってしまう」 男 「おい 親は嘘をついたのか?」 浪人の親霊は答えた 親 「見覚えがない しか言ってないけど とにかく罪を与えないでと考えているわ バイクの音は他の人と同じだし 子供だからってわざわざ絡む方が悪いって …でも子供は犯罪者だから何か嫌味に聞こえます」 双子は言った 男 「嫌味に聞こえるのは私達の方だ 明らかに罪を認めたくないんだね? それすら罪に思える 老人に罪をなすりつけていないか?」
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