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「今日来たあの男の事だが」
ここまで聞いただけで里沙はもう龍輝の話したい事の8割を理解出来てしまった。
「私達には口を出す権利はありません」
どうせ分かっているのならと先に言っておく。
言おうとしていた言葉の返答を先にされ、出鼻をくじかれた龍輝はうっ……と言葉を詰まらせて黙り込んでしまった。
「良いじゃありませんか。芽璃依ちゃんも年頃の女の子なんですから。彼氏が出来てもおかしくは無いと思いますよ?」
「し、しかしだな……」
龍輝は何かが気に入らないのか、または頑固なだけなのか、中々認めようとはしない。
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