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里沙はそんな龍輝の反応を楽しそうに見つめていた。
「……だから見守ってましょう。二人が本当の恋人になれるように」
里沙の言葉は、別に強制をしている物では無い。ただ優しく語り掛けて来るだけだ。
しかし、だからこそその言葉に反発出来ない、してはいけないというような雰囲気が伝わってくる。
「そうだな……反対しなくとも――」
だから、いつもはこのまま素直に引き下がっていた龍輝だが、
「――ちょっと待て! 本当の恋人!?」
今回だけは引き下がらなかった。というか気付いた。
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