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※
「彰人さん…優しいね」
ことを済ませて、ベッドに座りタバコを吸っている俺に、背後から声がかかる。
…俺が優しい?何を言い出すんだコイツは。
「…何がだ?」
「俺が誘ったのに、俺のことを考えて抱いてくれたから…」
気のせいか…?
背を向けているために顔は見えないが、雅夏が泣いているような気がした。
「別に…」
確かに乱暴には扱わなかったが、それは相手に対する礼儀だろ?
そう思いながら、窓の外で明るくなっていく空を見上げる。
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