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仕事を終えて、帰り道を歩く。
夜明けが近いとは言え、秋ともなると、この時間帯は寒いな…
通い慣れた道を歩く中、何かが、いつもと違う予感がした。
何かが起こりそうな…
…コツッ…コツ
それは、背後から聞こえる規則正しい足音のせいかも知れない。
まぁ、今のご時世、物騒だからな…注意はしておくか。
そう考えて、一応、背後に意識は配る。
「ねぇ、お兄さん…」
「……っ?」
そんな矢先、ふいに声が掛けられる。
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