475人が本棚に入れています
本棚に追加
/86ページ
お兄さん…俺のことか?
「ねぇってば~!!」
少し拗ねたような、明るい青年の声。
バーテンダーという夜の職業柄、帰宅の時間帯は、かなり人通りが少ない。
ましてや、ここは繁華街から一本入った裏道だ。
お兄さんとは、きっと俺のことなのだろう…
今まで、正面切って声を掛けられたことはあったが、後ろからは初めてだな。
そんなことを思いつつ、仕方なく振り向く。
「やっと、こっち向いてくれたね!」
「……っ」
最初のコメントを投稿しよう!