出逢い

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お兄さん…俺のことか? 「ねぇってば~!!」 少し拗ねたような、明るい青年の声。 バーテンダーという夜の職業柄、帰宅の時間帯は、かなり人通りが少ない。 ましてや、ここは繁華街から一本入った裏道だ。 お兄さんとは、きっと俺のことなのだろう… 今まで、正面切って声を掛けられたことはあったが、後ろからは初めてだな。 そんなことを思いつつ、仕方なく振り向く。 「やっと、こっち向いてくれたね!」 「……っ」
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