《新・きりことば》

《白と黒》

白と黒。
はっきり色分けされてる。
白と黒。
隣に座ればいいと、仲良くなれるかと思えば…
白は白だけじゃなきゃ駄目だって言うんだ。
白と黒。
混ざり合っても、混ざり合わなくても、どっちでもいいよ。
だって白がなかったら黒は引き立たないし、黒がなかったら白だって引き立たないじゃない。

お互いに良いところは違うんだから、どっちが良いとか上だとかってないんだよ。

『違うけど同じ』なんだよ。
『種類』は違うけど『高さ』は同じなんだよ。

白は黒をダメだなんて言っちゃいけない。
黒だって白をダメなんて言っちゃいけない。

白が綺麗だとか黒が綺麗だとかじゃないんだ。
白と黒の違いが素敵なんだ。そして違うものが合わさって、混ざるのではなくお互いが尊重し合うのが美しいんだ。

『美しい』のが『心』なら、『醜い』のも『心』。

醜美を語る人は一体何処を見て語るか。

『白』と『黒』が相容れないならば、今までと何も変わらずに『赤』い血が流れるよ。