―詩―

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 『流れ』   止まらずにいて この命に流れる血が いつか止まってしまうまで まだまだ続く 世界の争いを止めて 少しずつ壊れて いつか終わりがくるまで   この水は塩辛い 染み込んでは消えて そこにまた生まれる命 流れる血は赤いはず   色が叫ぶこの気持ち まだ流れる赤い色   止めてください 誰もが流さないよう 苦しまないよう 偽善でもいい この痛みを止めて   少しの思いやりを それだけで、どれだけの 少しのいたわりを それだけで、どれだけの 赤い色が、命が、ねぇ ここにある温かさが 冷たさに変わらないよう この体が求める 争いならいらない 少しの腹立ちなら 我慢するようにして それで少しずつ 変わるよ、何かが   求めてなかったはず こんな世界を、見せないで また生まれる命に争いを 二度と見せぬよう   水が叫ぶ、世界の終わり まだ流れる、塩辛く 止めてと願う、苦しまぬよう 少し望めば、終わるのに   伸ばして、その手を それだけで、どれだけの 見つけて、気持ちを それだけで、どれだけの 水が、祈りが ここにある命 守れるでしょう
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