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「そう言えば、明日はテストがあるよね。」
亜依香が思い出したように言った。
「あーそうか。実力テスト。嫌だよなー。」
「今から勉強するか?」
「無理でしょ。今からじゃ。」
「そうそう、私たちの頭じゃ無理無理。」
雰囲気が暗くなってしまった。
「・・・まあ、頑張れ。」
大はなんとも言えない応援エールを送った。
「さて、そろそろ帰るか。」
陽史が言った。
「あ、じゃあ、僕は買い物して帰るからここで。梨姫も行くか?」
「行く行く!」
「マスター、お勘定。」
マスターがカウンターから伝票を持ってやって来た。伝票を見てみると物凄く安かった。
「え?これだけでいいんですか?」
美咲が聞いた。
「おうよ。うちは安くてうまい、これがモットーだ!」
マスターは力んだ。会計を済ませ、外に出た。
「マスターは副業の利益がでかいからあんな値でもやっていけるんだよ。」
大が言った。
「へ~。・・・あ、そうだ。」
美咲が言った。
「ど、どうしたの?」
「お母さんに買い物頼まれいたの忘れてた。」
「なら一緒に行く?すぐ其所だから。」
「うん。よかった、大君がいて。」
大は頭をかいた。
「じゃあまた明日な。」
陽史が言った。
「またな。」
「美咲ちゃん、また明日ね。」
「バイバイ。」
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