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それぞれ帰っていった。
「さて、行きますか。」
大が歩き出した。梨姫、美咲、翔太も後に続く。
「ねえねえ美咲ちゃん。」
梨姫が美咲を読んだ。
「なに?梨姫ちゃん。」
「さっき美咲ちゃんがお兄ちゃんにいてくれてよかった、って言ったよね。」
「うん。」
「その時なにも言わずに頭かいたでしょ?」
美咲は少し考えた。
「あ、うん、かいてた。」
「お兄ちゃんがあれをやる時は照れているときなんだよ。」
「そうなの?」
「うん、お兄ちゃん、顔には出さないけど、行動によく出るから。」
すると大が振り返った。
「なんの話をしてるの?」
何を話しているのかは分からないようだった。
「別に~。」
「何でもないよ。」
「あっそう・・・。」
大は前を向き、右の耳の裏をかいた。
「今のは困ったときやる癖。」
「へー。」
また暫く歩いた。
「あそこだよ。」
大が指差す方向に大きなスーパーがあった。中に入るとガランとしていた。
「今の時間だとほとんど人がいないんだよね。早めに買って帰ろ。」
大はカゴを持って入っていった。
「何にしようかな~。何が食べたい?」
大は梨姫に聞いた。
「う~ん、海老フライ!」
「一昨日食べたでしょ。」
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