1章:私立御小野台学園

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「わ、私のせいだと言うの!?」 「まあ、百が百ではないですが、八割くらいは。」 「侮辱罪で逮捕するわよ!」 「どうぞ、不当逮捕で訴えますから。」 大の言葉に一葉は何も言えなくなった。 「そういえば、あなた達ここの生徒のようね。」 「まあ、見ての通り。」 「なら、萩原剛(はぎわらたかし)って知ってる?」 「はぎわら・・・・・・あ、不良グループの1人かな?」 「知ってるの?」 「学年は上ですけど、噂くらいは知ってますよ。」 大が顎をかいた。 「そうかー。それくらいかぁ。」 一葉は溜め息をついた。 「その萩原がどうしたんですか?」 「それは言えないわ。」 「そうですか、まぁ大体予想はつきますけどね。」 大は帰ろうとした。しかし、一葉に腕を捕まれた。 「よ、予想がつくって?」 「言いません。」 「何でよ?」 「刑事さんが教えてくれないから。」 「そ、それは・・・。」 「じゃあ帰ります。行こっ。」 大達はそのまま帰っていった。 大は台所で買って来た魚を焼いている。梨姫が聞いた。 「ねえ、お兄ちゃん。」 「ん?なんだ?」 「さっき学校の前に行った時さ・・・。」 「あぁ、何で予想がついたかって?」 「うん。」 「あくまで予想だけど、萩原剛が自殺か殺されたんじゃない。」 「えっ!?」 梨姫は驚いた。
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