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「わ、私のせいだと言うの!?」
「まあ、百が百ではないですが、八割くらいは。」
「侮辱罪で逮捕するわよ!」
「どうぞ、不当逮捕で訴えますから。」
大の言葉に一葉は何も言えなくなった。
「そういえば、あなた達ここの生徒のようね。」
「まあ、見ての通り。」
「なら、萩原剛(はぎわらたかし)って知ってる?」
「はぎわら・・・・・・あ、不良グループの1人かな?」
「知ってるの?」
「学年は上ですけど、噂くらいは知ってますよ。」
大が顎をかいた。
「そうかー。それくらいかぁ。」
一葉は溜め息をついた。
「その萩原がどうしたんですか?」
「それは言えないわ。」
「そうですか、まぁ大体予想はつきますけどね。」
大は帰ろうとした。しかし、一葉に腕を捕まれた。
「よ、予想がつくって?」
「言いません。」
「何でよ?」
「刑事さんが教えてくれないから。」
「そ、それは・・・。」
「じゃあ帰ります。行こっ。」
大達はそのまま帰っていった。
大は台所で買って来た魚を焼いている。梨姫が聞いた。
「ねえ、お兄ちゃん。」
「ん?なんだ?」
「さっき学校の前に行った時さ・・・。」
「あぁ、何で予想がついたかって?」
「うん。」
「あくまで予想だけど、萩原剛が自殺か殺されたんじゃない。」
「えっ!?」
梨姫は驚いた。
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