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「・・・なんだっていいけどね。」
大はかなり暇そうだ。大の机は窓際にあり、そこから事件現場が見える。事件現場を見てみると、黄色いテープが張られ警察官が1人立っていた。まだ何かやっているのだろうか、テープの内側で人が見え隠れするときがある。
「いったい誰がやったんだろうな?」
陽史がぽつりと言った。
「さあ?興味ないよ。」
そのときチャイムが鳴り、先生が入ってきた。
「よし、これからテストを始めるぞ!」
先生は用紙を配り、テストを始めさせる。
放課後・・・大は事件現場の前に立っていた。警察官が立っていたが、中に入らなければいい、といった感じで気にしてないようだった。見ているとテープの中から声をかけられた。
「あ、君は昨日の!」
そっちに目を向けると一葉が立っていた。
「あ、新米刑事さん。」
「ナ、何で私が新米って分かるのよ!?」
「本当にそうだったんだ・・・。」
「何しに来たのよ?まさか・・・犯人が分かったなんて・・・。」
大は顎をかいた。
「そんなわけないでしょう。情報もないのに分かったら超能力者ですよ。」
「それもそうね。あはははは。」
「ふー。」
大は馬鹿にしたように溜め息をついた。
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