1章:私立御小野台学園

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「・・・なんだっていいけどね。」 大はかなり暇そうだ。大の机は窓際にあり、そこから事件現場が見える。事件現場を見てみると、黄色いテープが張られ警察官が1人立っていた。まだ何かやっているのだろうか、テープの内側で人が見え隠れするときがある。 「いったい誰がやったんだろうな?」 陽史がぽつりと言った。 「さあ?興味ないよ。」 そのときチャイムが鳴り、先生が入ってきた。 「よし、これからテストを始めるぞ!」 先生は用紙を配り、テストを始めさせる。 放課後・・・大は事件現場の前に立っていた。警察官が立っていたが、中に入らなければいい、といった感じで気にしてないようだった。見ているとテープの中から声をかけられた。 「あ、君は昨日の!」 そっちに目を向けると一葉が立っていた。 「あ、新米刑事さん。」 「ナ、何で私が新米って分かるのよ!?」 「本当にそうだったんだ・・・。」 「何しに来たのよ?まさか・・・犯人が分かったなんて・・・。」 大は顎をかいた。 「そんなわけないでしょう。情報もないのに分かったら超能力者ですよ。」 「それもそうね。あはははは。」 「ふー。」 大は馬鹿にしたように溜め息をついた。
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