プロローグ

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その日彼女・・・雨宮美咲(あまみやみさき)はコンビニに飲み物を買いに行っていた。今日引っ越してきたばかりだというのにいきなり買い物とは・・・。しかしジャンケンに負けた自分が悪いのだ。それに近くにあるから美咲はよしとした。 コンビニでお茶のペットボトルを4本買って店を出ようとしたとき1人の太った男の子とぶつかった。その衝撃で買った物を落としてしまった。 「あっ、すいません。」 男の子は美咲の落としたものを拾って渡してくれた。 「あ、いえ、ありがとうございます。」 美咲はお礼を言って家に帰った。 その日の午後・・・近所に挨拶周りをしようと家族全員でまわった。1番近いお隣さんは最後にしようとゆう父親の提案で遠くの方から回った。 そして最後のお隣さんの家に来た。雨宮家は角地なので隣が1軒しかない。呼び鈴を押すと中から小学生くらいだろうか女の子が出てきた。 「どちら様ですか?」 女の子が聞いた。 「あ、今度隣に引っ越してきた雨宮と言います。他の家族の方は?」 母が応答した。 「ちょっと待ってください。兄ちゃーん。お客さん~。」 その子が中に向かって呼ぶと奥からさっき美咲とぶつかった男の子が出てきた。
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