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扉を開けて中に入ると、カランカランカランと扉についたベルの音がした。
「いらっしゃい。」
右手にあるカウンターから声がした。
「今日は、マスター。」
「今日は。」
「よう、大。お隣のお嬢さんはどなたかな?」
「今度家の隣に引っ越してきた雨宮美咲さんと、その弟の翔太君。」
「始めまして。」
「始めまして。」
「おう、これからよろしくな。」
「マスター、みんなは?」
「大、こっちこっち。」
奈緒美が奥の席で立ち上がって、手招きした。
「あ、そこね。マスター、僕はいつものやつね。」
「了解。他は何にしますか?」
梨姫、美咲、翔太はそれぞれ注文して席に向かった。
「あ、あなたが雨宮さん?わたしは五十嵐亜依香。よろしくね。」
亜依香が席についた美咲に言った。
「あたしは霧島奈緒美。よろしく、雨宮さん。」
「俺は晴森陽史。ヨウって呼んでくれ。」
「俺は南雲了平。よろしく。」
了平の顔立ちはフランス人のようだった。
「南雲くんってハーフ?」
「いや、クォーターだよ。じいさんがフランス人なのさ。」
そのとき料理が運ばれてきた。大の前に運ばれてきたハンバーガーはかなり大きかった。
「昼からよく食うな。」
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