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「そう?まあいいじゃん。いただきます。」
大達は食べ始めた。
「雨宮さんは何でここに引っ越してきたの?」
亜依香が聞いた。
「父の転勤で引っ越してきたの。」
「へー、大変だね。それであの学校に来たんだ。」
「そうです。入試が大変でしたよ。」
「そうだろうな。ウチの学校は中高一貫だから中学からそのまま繰り上がりが多いんだよね。だから高校受験は狭き門なんだよな。」陽史が言った。了平が続ける。
「まあ、このメンバーの中でうちの高校受験をパスできる奴は・・・こいつぐらいだ。」
了平は大を見ながら言った。当の大は気にせずに話を聞いていた。ハンバーガーは全て食べ終えていた。
「そうなの?」
「そうなのよ。大は天才。中学の時、授業のほとんどを寝て過ごしたのに、テストじゃ5位より落としたことがないのよ。」
「え、すごーい。何でそんなこと出来るの?」
美咲が聞いた。大は暫し考えて言った。
「・・・なんとなく・・・かな。寝てても先生の声が聞こえるし、あとでノートは書くし。」
大はさらりと言った。
「そんなこと出来るのお前くらいだよ。」
陽史が笑いながら言った。「睡眠学習に効果があると言うのは本当なんだな。」
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