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「叔父貴、彼女出来たのか」
俺を差し置いていつの間に……
「何よ智。いきなりあたしと仁兄の会話に参加してこないでよね」
奏はまた振り向くと、俺に向かって舌を出した。
「そんな理不尽な……」
「理不尽さがあたしの売りなの。解ったら大人しく後部座席に納まってなさいっ」
つん、と奏は顔を背ける。
か……かわいくねぇこのでこっぱち!
中学の頃は「お兄ちゃん、お兄ちゃん」とかってまだ可愛げがあったのに!
なんだこの扱いは!
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