時間は遡って朝8時

4/11
前へ
/40ページ
次へ
だが、そんな雰囲気など関係ないとばかりに、身の丈ほどもある大皿を掲げながらキッチンから飛び出した人形が1人。 「アリス~、ごはんデキタヨ~!」 そう叫びながら元気よくテーブルに大皿を持ってきた。 「ありがとう、シャンハイ」 そう言ってアリスがなでなでしてあげるととても嬉しそうに甘える上海人形ことシャンハイであった。 「じゃあもうご飯もできたみたいだし、ホーライを呼んできてちょうだい」 「ハイ!」 そう返事するやいなやロケットダッシュよろしく、2階に飛んでいった。 「まったく、あの子ったら。少し元気がありすぎるわね」 アリスは小さく笑い、そう呟いた。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加