どこにでもある物語～姫菜編～

リンチ

「…じゃぁ言うけど、あんたなんで里沙と絡んでんの？」

愛がいきなり、そんな事を聞いて来た。

「…なんとなく。だけど？暇だったし。」

「…ふーん、暇だったから絡んでたんだ。あれだけ里沙の悪口言ってたのに。」

いや、別に私は悪口なんて言ってないじゃん。
私はあんた達が言ってることに、適当に相槌うってただけなんだけど…。
って思ったけど、口には出さなかった。

私が黙ってると、麻美ちゃんが「なんで黙ってんの。」とかなんとか言って来たけど、返事する気はなかった。

そのまま返事しないでいると…

「姫菜、ﾀｲﾏﾝ張ろうや。私と麻美交代交代で。」

は??
それってﾀｲﾏﾝじゃないじゃん。

そんなこと思いつつも返事をした。

「なんで？」

「ムカツクから。」

麻美ちゃんが理不尽な理由を即答した。
意味分かんない。

「取り敢えず場所変えようか。」

その愛の一言で、場所を移す事になった。