リンチ

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愛は意地になって私を倒そうと、引っ張ってきた。 私はそれに合わせて、力の流れる方にぐるぐる回ってた。 そんな状態にイラッとした。 愛は今までの友達の中で、一番仲良くなった友達。 一番の友達だって…そう信じてたから…。 そんな気持ちに合わせて右手が動く。 愛の横っ面に私の拳が近付いて行く。 だけど… 私にとっては、愛はまだ一番の友達で、殴っちゃダメだって思った。 止める事のできなかった拳が、愛のこめかみに当たる。 2・3割の力だから痛くないだろうと思った。 「痛っ!!」 私は殴ったことに気をとられ、愛は大丈夫だろうか…なんて考えてたから、キレた愛に反応できなかった。  
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