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愛は私のカーディガンをおもいっきり引っ張った。
私は抵抗する事なく地面に転がった。
それからは愛の独壇場。
私から手を出すことはしなかった。
色んな所を殴られ蹴られ、痛かった。
心も身体も。
私は顔をガードするだけで、横になったまま、それ以外のことをしなかった。
砂利を踏む音が聞こえる…。
愛の攻撃が止まって少しすると、背中に痛みを感じた。
愛の靴とは違う感覚…。
直ぐに分かった。
蹴ったのは麻美ちゃんだって。
その後、愛から蹴られている間、何度も愛とは違う靴の痛みを感じた。
私はそれに気付いていない振りをしていた。
もう、別にどうでも良かった。
早く終わることだけを考えていた。
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