2年半後…

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「姫菜ちゃーん…。」 絵理が話しかけて来た。 絵理は、分校の頃によく遊んでいた、愛と共通の友達だ。 凄く大人しい子。 大人しいと言うよりは、暗いと言った方が合っている気もするが…。 絵理とはあまり話したくなかった。 絵理は愛の友達だから、愛に話が回る可能性があったから。 絵理の事はそこまで信用していない。 「あのさ…、愛が姫菜ちゃんの電話番号とか教えてって言ってるんだけど…教えても良い?」 一瞬… いや、1秒…2秒位だろうか… 思考が停止した。  
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