どこにでもある物語～姫菜編～

麻美[ｱｻﾐ]

３人で行動するようになってから、おかしな事が起きるようになった。

皆で落書きした私の机の上に、昨日まではなかった『死ね』の文字が、隅っこに目立たぬ様に書いてある。

誰が書いたかは分からない。

それから数日後、麻美ちゃんにトイレに呼び出された。

なんでか分からないけど、キレられて殴られ、蹴られた。

目を殴られて涙が止まらなかった。

髪を掴まれているから、手も足も出せない。
一方的なものだ。

痛いのは嫌だから、私は取り敢えず謝った。

ごめんって。

麻美ちゃんは気が済んだのか殴るのを止めた。

次の日、麻美ちゃんはいつもと同じように私に接して来た。

私も別に気にしてなかったから、いつもの様に接した。

この先、何が待ち受けているかも知らずに…。