運命

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会社帰りにいつものBARでお酒を飲んでいる英輔。 「あれ?英輔さん、久しぶりに来たのに元気ないですね?」 声を掛ける店員の神田。 「なんか将来が見えなくて…」 「何、贅沢な事言っているんですか?営業一課の影の課長が…(笑)」 「………」 (やっぱり…他人から見れば贅沢な悩みなのかな?) 「神田さん、なんか面白そうな仕事ないかな?」 「面白そうな?ん…」 考え込む神田。 カチャ… 「いらっしゃいませ」 一人のお客が来店。 「あっ、調度良かった。英輔さん…いい話がありますよ…」 振り返る英輔。 (あのお客…森田さん?) 「神田君、この前の話は考えてくれたかい?まだ迷っているの?」 「森田さん、その話なんですが…、英輔さんも一緒ならやりますよ。」 (何の話なんだ?) 話題がわからない英輔。 「英輔君って、あいつは今は何しているんだ?」 気まずい英輔… 「すいません…ここにいたりします…」 「英輔、元気にしているか?久しぶりだな?(笑)」 森田のテンションが上がる。 「森田さん、英輔さんにも話して一緒にやりましょうよ。」 神田のテンションも上がる。 一人取り残される英輔…
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