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「よくわからんがこういう場合って、あっちに行った日と同じ日に戻ってきたんだから記憶だけ持ってるもんじゃね?」
「あ~、なるほど。あんたも何かあったのね、勇者様。」
「勇者と呼ぶな、武道家。」
「なになに?何かあったの?」
「いや実は・・・、なんかおかしいと思ったら身長が5センチ伸びてた。明らかに筋肉もついてるし。」
「「・・・・・・。」」
「あんたは男だからまだ良いじゃない。あたしなんて、あたしなんて・・・っ!!道場(ウチ)の朝稽古で普通に父親と兄達3人をボコボコにしちゃったのよ!?」
「「・・・・・・。」」
「仮にも空手の師範を簡単にのしちゃうなんて、そんな女子高校生ってどうよ!?
ただでさえ家が道場なだけで無理やり習わされてるのにっ!!」
「・・・俺、今日の部活は手をぬくことにするよ。」
「勇者様、剣道部だしね~。軽く全国制覇出来ちゃったりして。」
「勇者と呼ぶな、魔法使い。」
「わたしは今のところ困ることは無いなぁ。あ、胸はワンサイズ大きくなってたけど~。」
「ぶっ!?」
「まぁ、魔法はあっちの世界の大気中のエレメントを使って発動するとか何とかいってたから。この世界では使えないでしょ。」
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