俺と非日常1

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それは、17歳の誕生日の出来事だった。 今日から夏休みということもあって、マンションの一室でゴロゴロしていたのだが。 そんな俺に荷物が届いた。 差出人は、祖父からだった。 俺に誕生日にプレゼントを贈ってくれる唯一の人物なのだが、 今までろくなものだったためしが無いのが問題であった。 今年のプレゼントはなんだか、やけに大きく、かつ重い。 一体何が入ってるんだ? 警戒しつつも、包装紙をビリビリと破いて…固まった。 透明な棺桶サイズのケースにおさまっていたのは、最近流行り(?)のメイド姿の少女、だった。 ………………………………。 俺に一体どうしろと? とりあえず、激しく引いていいですか。        ・        ・        ・        ・        ・        ・ 引くこと30分経過。 この棺桶の処理に激しく悩んでみたが、とりあえず開けてみることにした。 あけた瞬間、カッと目を見開きメイド少女は体を起こした。 「ご主人さm」ガンッ 皆まで言わせず、俺は再び蓋を閉めた。 蓋に頭をぶつけたような音がしたが、不可抗力だ、許して欲しい。 俺の感が、続きは聞かないほうが良いと訴えているのだ。
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