詩集

携帯

携帯なんてなければいいと思った。
だって、あなたからの返信が来ないだけでこんなにも不安になる。

怒らせちゃったのかな。

言い方がまずかったのかな。

少しメールをだすのが遅かったからかな。

何度も携帯の画面を見てはため息をつく。

寂しくて、悲しくて、他に何も手につかない。

学校からの帰り道。
一緒におしゃべりしながら自転車を押して、バイバイとは言わず、
「また明日ね。」
と笑顔で別れた。
あなたの笑顔で、明日まで私は笑顔でいられた。

でもキミがあなたの言葉を伝えてくれないから今はこんなにも悲しい。