五島から佐世保へ

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ついに佐世保は諦めて一応五島に帰ろうということになったとき、佐世保郊外の船越という所に良い土地が有ると聞いて、都心に遠い所だが一応見るだけでもと、五人は船越まで歩を運んだ訳である。 行ってみると今まで見た何処よりも非常に有望であった。土も良いし五家内が同じ近くに入植することも可能であった。小作の条件はどのようであったのか私は知らないが、唯一つだけサラリーマンになるような人には貸せないということであったそうだ。ともかく、五人は此処へ入植することを決めたのである。
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