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未だ幼い五家内の子供達は、よく行き来して仲良く遊び、又ケンカもしただろう。だが大人達はお互い協力し合って一人の幸、不幸は皆の喜びであり悲しみとして過ごした。
正月には必ず五家内が大人も子供も一緒になって親睦会を催した。呑んで唄って踊って、年に一度の親睦会は実に賑やかな大宴会であった。五軒が会費持ち寄りで会場は年毎に輪番とした。
この催しは大東亜戦争が始まるまで続けられたが、逼迫した国家状況と食料不足等のため自然に止めになってしまったのは残念なことであった。私達も佐世保から八キロの道を歩いてよく、この親睦会に参加したもので忘れ得ぬ想い出である。仁三氏の嫁のトセおばさんの皿踊りや人吉さんのアホダラ経は超一流であった。
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