契約

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「渚は何組なんだ?」                    現在二人は自分達のクラスに向かっている                         中高一貫だから始業式をやらないらしい…           ……校長がめんどくさがったから               「私は四組です、慶策君は?」                渚は慶策を見上げながら聞く                 慶策が高いわけではなく渚が低いのだ                            本人が言うには百六十満たないらしい                            また二人とも名字で呼ばれるのが嫌いなため、         下の名前で呼び合っている                  「奇遇だな…俺も四組だ」                  「そうですか…安心しました」                にっこり微笑む渚                      慶策は胸の鼓動を必死に抑えながら笑顔で同意する                      二人は教室の前に着いた
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