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暫く勇は身動ぎもせず、一心に考えていた。
ふと、煙草をもみ消し立ち上がった。
ベッドに戻り眠っている沙羅の唇にそっとキスを落とす…
が、沙羅は目覚めない。
勇はそのままベッドに入り、沙羅を腕に抱き寄せそのまま眠りについた。
朝沙羅は目覚めた時、自分が何処にいるのか
思い出すのに時間がかかった。
抱き締める勇の腕の重み…
なんて懐かしい優しさ。
沙羅は勇の腕の中に潜り込む。
温かい感触…
蓮に裏切られ続けて、沙羅の心はボロボロだった。
ただ今は優しさが欲しい。
安心が欲しいんだ。
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