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「だ、誰よあんたっ!!」
羽の付いた金髪の少女は、自宅の扉を開けるなりそこに居るモノに対して叫んだ。
その声は恐怖と不安が屈折しあい、結果、荒げた声が少女の喉から発せられた。
「あら、私が見えるの?」
少女の視線の先のモノは椅子に行儀よく座っていた。
真っ当な答えをする気がない。コチラも驚きながら質問に質問を重ねる。
少女は思わず
「は?」
と。
「ねぇサニー。早く入ってよ。どうしたの大声のよ?出しちゃって」
「なに?泥棒にでも入られたの?」
呆気を取られてる間に少女…サニーの後ろから、同じくらいの大きさで同じく羽の付いた二匹の少女がサニーに詰め寄った。
片方はサニーと同じく金髪、片方は長い黒髪。
「ねぇルナ、スター、この家には私達しか住んでないわよね?」
「ええ、そうだけど…」
「なに、やっぱり泥棒に入られたの?盗まれるような物はないはずなのにねぇ」
ルナとスターはそう言いながら、扉とサニーから出来た隙間から、ちょうどサニーの両肩に二人は顔を乗せるようにして部屋を覗き込んだ。
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