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いつもの通り全力で投げ込む。しかしそれは無情にも外野の頭を越えていく…
仲間と監督に見捨てられオレの中学野球は幕を閉じた。
自信を完全に失ったが野球を辞めたくなかった。
県内に強いチームは沢山あったがオレはあえて城東学園を選んだ。
理由は単純に創部一年目のチームだったからだ。
「ここならエースになれる‼」
と思いながらグランドにいくと、そこにはまだ4人しか部員がいなかった
呆然と立ちすくすオレの前に爺さんがやってきた。監督だった。そして監督はオレにこう言った。
「投げてみましょう」と。
オレはいつもとかわらず全力投球した。
スピードは115㌔。たいしたスピードでもないのに監督は絶賛した。
オレはどおしてかわからなかった。変化球で自信があるのはカーブだけだしコントロールも並なのにどおしてなんだ?
でもこんなオレを認めてくれた人なのでオレは監督についてくことにした。
ようやく始まる高校野球生活に胸をときめかせながら…
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