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「車が来たら危ないから私を 壁がわにしたかったんでしょ?」 にっこり笑いながら言えば。 「ばっ…ちげーよ。」 少し照れたように。 思わず笑いが漏れる。 「蓮野ー、笑うな!」 ぐしゃぐしゃと頭を乱されても 笑いしか出なかった。 やっと笑いがおさまった頃。 「そーいえば…お前ん家、 どこだ?」 「へ?」 大きな交差点で。 「てきとーに歩いて来ただけ なんだけど。」 右側を指差し、俺の家はあっち、 と合図する。 「あ、私、あっちです。」 私は左側。 「じゃあ、ここで…。」 「なに言ってんだ。 最後までちゃんと送る。」 「そんな…。」 なおも遠慮する私に先輩は 頭を撫でてくる。 「いーから。」 そう微笑まれれば。 私は何故だか頷くしか選択肢が ないのだった。 .
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