雨宿り

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  すっ、と殺生丸が立ち上がった。 「行くのか?」 「もうここに居る理由は無い」 その言葉で外を見てみると、雨はすっかり止んでいた。 「あ…そうだな」 殺生丸はそのまま無言で去って行った。 犬夜叉も洞窟から出て歩き出す。 (あいつ…顔つきが優しくなったな) あの無垢な少女が殺生丸の心を癒しているのだろうか。 かごめが犬夜叉の心を癒したように。 そこまで考えて、犬夜叉はふっと笑った。 「俺も人の事言えねーな…」 やっぱりかごめの所に行こう。 そう思って、犬夜叉は走り出した。  
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