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『とりあえず…ムソリーニ閣下の行方が判らぬ事には…手が打てないな…』
全員がローマに集結してから二週間経ったが…
その捜索活動はなかなか実を結ばなかった。
『スコルツェニィ隊長、ムソリーニ閣下はローマの近くにおられると思いますか?』
一人の情報将校が不意に言った。
『うむ…居ないと踏んだ方が良いだろうな…
だが…だとすればいったい何処に…』
スコルツェニィは険しい顔をしながら…答えた。
事実、ムソリーニを拉致した先の情報は…かなり錯綜しており、有力だと思い、その場所に行ったら…もう、もぬけの殻だったとか…
そんな事が何回も続いた。
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